要件で見る学歴
外国の方を日本で雇おうと思った時には、学歴か実務経験が必要になってきます。
そして、その人の過去の学歴か実務経験(基本的には10年以上)と、働いてもらう職種や業務内容が一致していることが条件となります。
ただ、この学歴というのが少しやっかいで、日本で就職したい外国の方だけではなく、雇う側の日本企業でさえ誤解が多いのです。
では、どのような学歴であれば要件を満たすのでしょうか。
最も間違いがない学歴は、外国の方が日本の大学を卒業していることです。
次点で、日本の専門学校を卒業していて、学位を持っている場合も要件を満たすでしょう。
問題は、外国人が外国の大学や専門学校を卒業している場合です。
結論から言えば、外国の専門学校を卒業しているという場合は、要件を満たすのは非常に難しいと考えた方がいいです。
どうしてもという場合は、その外国の専門学校が日本の大学を卒業したのと同程度の教育水準で、同程度の学位であることを証明しなければなりません。
それでは専門学校ではなく、大学を卒業していればいいのでしょうか。
答えとしては、外国の大学を卒業していれば要件は満たされる傾向にあります。
しかし、この大学というのが意外と曲者なのです。
というのも、日本にはなじみがありませんが、外国には【カレッジ】という制度があるのです。
このカレッジ、日本で言えばそれこそ専門学校のようなイメージ。
概ね2年前後で卒業ができ、専攻も専門的なことが多いのです。
そして何より、このカレッジは日本では大学と見なされない場合が多いです。
ですから、外国の方は大学を卒業したつもりで話をしていたのに、それがカレッジだったために、就労ビザの要件を満たせず、採用したはいいものの日本に呼べないという事態が起こります。
採用を検討する場合は注意が必要です。